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2022.01.04

「世の中になくてはならない会社」について

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代表の中野です。

新年あけましておめでとうございます。
旧年中は弊社ブログをご覧いただき、誠にありがとうございました。
本年もなにとぞお付き合いのほどよろしくお願いいたします。

2022年を迎えるにあたり、昨年の出来事を少し振り返ります。

トランプ前大統領の支持者らによるアメリカ国会議事堂襲撃事件が発生しました(1月)。暴徒が民主主義の象徴である議事堂を占拠し乱暴を働く映像は、まるで映画のようでした。トランプ前大統領の支持者は、教育水準が高くない白人中間層が多いと言われています。格差社会の広がりとともに、このような大規模なデモが世界中で頻発してくるかもしれません。

オリンピック組織委員長であった森喜朗氏は「女性がたくさん入っている会議は時間がかかる」という発言により、開会のわずか数か月前に辞任を余儀なくされました(2月)。森氏本人は発言を切り取られたという言い分もあったようです。個人的にはこれまで長く開催に向け頑張って来られた方に対して、一方的かつ一斉に糾弾する世論に違和感を覚えました。
言葉選びに注意する時代の到来とともに、人を傷つけない言葉を選びすぎて、私が好きな「ブラックユーモア」というジャンルがなくなってしまうかもしれないことを危惧します。

三菱電機の不正検査(6月)、トヨタの不正車検(9月)など、「不正」も目立ちました。
特に三菱電機の場合は相当長い歴史があったようで、もしそれが真実であれば、不正はイレギュラーではなく、日常であり正常な運営と捉えられていたのでしょう。
不正が明るみに出た経緯は分かりませんが、内部告発だったとすれば、それも一種の格差によるものかもしれません。

みずほ銀行の相次ぐ大規模障害に対して、金融庁から業務改善命令が発令されました(11月)。
障害の根本的な原因は、第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の3行合併時、三社のシステムを「合わせてしまった」ことだと言われています。
どれか1行のシステムを残りの2社が使用すればこのような事態は免れたのかもしれません。残り2社のメンツをたててしまったこと、リーダーシップの欠如による人災と言えます。

福島県沖地震(2月)、熱海の盛り土による土石流(7月)、神奈川・静岡集中豪雨(7月)、佐賀集中豪雨(8月)、鹿児島県十島村地震(12月)など、2021年も災害の話題に事欠かない、災害大国日本を表した一年でした。
もはや災害はいつどこで起きてもおかしくありません。
私もいざというときのために、ふるさと納税で「10年保存水」を購入しました。

2021年の漢字は「金」でしたが、最初に聞いたとき「緊」と勘違いしたくらいに、緊急事態宣言が多い一年でした。日本のどこかで緊急事態が発令されていた日数は192日と一年の半分以上が「緊急事態」でした。
昨年後半から国内感染者数は減少していますが、欧米では感染者増加によりロックダウンしている地域もあります。
オミクロン株の感染拡大も危惧されており、まだまだ油断は禁物でしょう。


そんなこんなで迎えた2022年。

以前、某経営コンサルタントから聞いた話を思い出しました。

『世の中には3種類の会社しかない。

  1. 世の中になくてはならない会社。
  2. なくてもいいけど、あったら便利な会社。
  3. あってもなくてもどうでもいい会社。』

「あってもなくても・・・」は辛辣ですが、会社近くの飲食店など新しく開店しても長くせず閉店してしまうケースは枚挙にいとまがありません。
他にも飲食店はあるし大して困ることはないので、「あってもなくても・・・」という言葉に納得してしまいます。

福岡を代表するラーメンチェーン店「一蘭」は、創業者が高齢で店を閉めようとしたときに、通っていたお客が「このお店の味を無くしたくない」ということで引継ぎ、今日の全国的なお店に発展したそうです。

まさに一蘭の信者にとっては「なくてはならないお店」だったわけです。

新型コロナ感染は、ある意味で「世の中に本当に必要なモノとそうではないモノ」を峻別し、今後もそれは続いていくでしょう。

新しい年を迎えるにあたり、顧客に支持され、「世の中になくてはならない会社」になるべく、改めて弊社で営む事業の目的・意義を明確にし、社内の共有につとめていかねばと誓う新年でした。

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