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2023.08.17

産業用ロボットの選び方のポイントとは?失敗しないためのチェックリスト

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こんにちは、経営管理部の野口です。

産業用ロボットは、製造業や物流業界などで生産性向上や業務効率化を実現するために重要なツールとして活用されています。

しかし、ロボット導入は企業にとって大きな投資であり、適切なロボットを選ばなければ、期待した効果を得ることが難しい場合もあります。
本記事では、自社のニーズに最適な産業用ロボットを選ぶ際のポイントと、導入を成功させるための実践的なアドバイスをご紹介します。

1. ロボット選定のポイント

ワークロードとタスクの明確化

産業用ロボットを選ぶ前に、自社のニーズに合ったワークロードとタスクを明確にしましょう。
どのような作業をロボットに任せるか、ロボットが必要とする生産性やスピード、精度などを把握することが重要です。

  • ロボットに任せる作業内容を把握していますか?
  • ロボットが必要とする生産性、スピード、精度などの要件は明確ですか?
適切なロボットのタイプを選定

産業用ロボットの導入において、適切なロボットのタイプを選定することは非常に重要です。
ロボットのタイプは、その用途や作業環境によって異なります。以下に、適切なロボットのタイプを選定する際のポイントを詳しく説明します。

  • 用途や作業環境に応じて適切なロボットのタイプを検討しましたか?
  • アーム型ロボット、スカラロボット、コボット、AGV、パレットハンドリングロボットなどの特性を比較しましたか?

アーム型ロボット

アーム型ロボットは、多関節のアームを持ち、人間の腕のような動きをするロボットです。

  • 高い自由度を持つため、複雑な作業を行うことができます。
  • 組立や溶接、搬送などの幅広い用途に適しています。
  • 高精度な作業が求められる場面で活躍します。

スカラロボット(Selective Compliance Assembly Robot Arm)

SCARAロボットは、2つの水平方向の関節と1つの垂直方向の関節を持つロボットです。

  • XY平面内での高速な動きに優れており、組立やピッキング作業に適しています。
  • 水平方向に高い剛性を持つため、精密な位置決めができます。
  • 高速な作業が必要な場面や、狭い作業スペースでの利用に適しています。

協働ロボット

協働ロボットは人間と共に作業できる安全なロボットです(『【安全な協働ロボット】人間との共同作業における安全性と効果的な協力』)。

  • 柔軟な制御により、人間との協力作業が可能で、安全センサーやアプリケーションによって作業を認識し、安全に避けることができます。
  • 狭い作業スペースや人間との共同作業が必要な場面に適しています。

AGV(Automatic Guided Vehicle)

AGVは自動誘導車両で、物流倉庫や製造ラインでの材料搬送に使用されます。

  • 自律走行が可能で、事前に定められた経路を自動的に辿ります。
  • 物流作業の効率化や人手不足の解消に貢献します。

パラレルリンクロボット

パラレルリンクロボットは、一点に対して高い安定性と精密、高速な動作ができる主に3本など複数のアームで構成されたロボットです。

  • 食品などの整列やパレタイズ
  • 商品へのラベル貼り
  • 半導体部品や精密機器のピック&プレイス

これらは産業用ロボットの一部で、用途や要件に応じて様々なロボットを選択できます。
ロボットの特性や機能を理解し、自社のニーズに最適なロボットを選ぶことで、生産性向上や業務効率化を実現することができます。
ロボットの導入前には、詳細な調査と検討が必要ですが、適切な選択により企業の競争力向上に大きく貢献することができます。

柔軟性と拡張性の考慮

将来の業務変更や拡張を見据え、柔軟性と拡張性のあるロボットを選ぶことも有用です。
市場の変化や技術の進化に対応できるロボットを選ぶことで、長期的な利益を得ることができます。

  • ロボットの処理能力が必要なレベルに達していますか?
  • 将来の業務変更や拡張に対応できる柔軟性と拡張性を持つロボットを選びましたか?

2. 導入へのステップと実践ポイント

サポート体制の確保と性能評価

ロボットの導入後、トラブルや障害が発生した際、運用段階でも迅速かつ適切なトラブルシューティングが行えるようにし、運用の安全性を確保しておきましょう。

また、ロボット導入後の初期段階において、ロボットの性能を十分に確認しましょう。
導入前の予想と実際の性能との違いを洗い出し、必要な調整や改善を行うための時間を確保することが重要です。
性能評価の期間を設定することで、ロボットの機能や効果を客観的に評価し、運用の最適化に繋げることができます。

  • トラブルシューティングのためのサポート体制は確保されていますか?
  • トライアル導入や評価期間を設けて性能を確認することは考慮されていますか?

POINT01

データ分析と改善策の検討

操作する従業員のフィードバックも含め、ロボットの運用データを収集、蓄積し、分析することで、効率の低下や失敗率、運用上の問題点を把握することができます。

これらのデータを活用することで改善策を検討し、更に最適化していきましょう。

最後に

適切なロボットを選ぶことで、生産性の向上や業務の効率化、安全性の確保が可能となります。

導入プロセスを成功に導くためには、自社のニーズを明確にし、選定からトライアル導入、性能評価、さらには継続的な改善までを総合的に考える必要があります。

このチェックリストを通じて、産業用ロボットの選定と導入において重要なポイントを把握いただけたことと存じます。
最良の選択の一助としていただければ幸いです。

サンビットでは、お客様のニーズに合わせて柔軟な提案を行っています。

安全性と効率性を両立させるための協働ロボットの導入は、生産性向上と労働環境の改善において大きな価値を提供します。

ぜひ、私たちと共に未来の働き方を実現し、お客様のビジネスの成功に貢献できることを願っています。
ご相談や詳細な情報提供については、いつでもお気軽にお問い合わせください。

私たちはお客様のビジネスに貢献し、共に成長していけるパートナーでありたいと考えています。

お問い合わせ

サンビット株式会社
担当:RM部 山野 銀哉
e-mail:g_yamano@sunbit.co.jp

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