2020.02.03
代表の中野です。
私は睡眠時無呼吸症候群(SAS)です。
SASとは、一晩7時間の睡眠中に10秒以上の呼吸停止が30回以上、
または一時間あたり5回以上あることを言います。
症状としては、イビキ、夜中に呼吸が止まる、日中の眠気、だるさ、倦怠感などです。
私は20代の時からイビキがひどいと言われていました。
自分ではわからないのですが、かなりのものらしいです。
会社の研修や旅行で同部屋になった方からは、翌朝100%クレームがでます。
もちろん次回から私と一緒の部屋は絶対に嫌だ、と拒否られます。
自覚もないので特に気にしてもいなかったのですが、
40歳を過ぎたあたりから、日中のひどい眠気、集中力が続かないという症状が顕著に現れはじめました。

午後は特にやばいです。
昼食後の車での外出は何度か居眠り運転しかけましたし、会議での眠気は尋常ではありませんでした。
複数名の会議での眠気はもちろん、One on Oneミーティングでもウトウトするという有様です。
相手に失礼極まりません。
そんなこんなで業務にも支障が出始めたこともあり、
病院に一泊して夜中の睡眠の質を調べる「睡眠ポリグラフィ」なる検査を受けましたが、その結果に目を見張りました。
一晩に107回以上の無呼吸で、これに低呼吸を合わせた回数は一時間に28.1回でした。
保険適用条件である、「一晩に30回以上、一時間に5回以上」を楽々クリアし、見事に中等以上のSASと診断されました。
もっとも長い無呼吸時間はなんと70.7秒!
まるで海女さんみたいです。
以前ラジオで聞いた、東京睡眠医学センター(スリープクリニック)遠藤卓郎医師の話です。
睡眠不足は「整備不良の飛行機や自動車と同じ」という例えは分かりやすいです。
整備不良の飛行機には怖くて乗りたくありません。
私はSASという病気のせいで、良質な睡眠が全くとれておらず、知らず知らずのうちに「睡眠負債」をため込んでいたのです。
SASの治療は大きく三つです。
一つ目は、イビキが出にくくなる専用のマウスピースを作る
二つ目は、外科的に気道をふさぐ部位を取り除く手術を行う
三つ目は、CPAP療法
私は医師の勧めにより、CPAP療法をすることとなりました。
CPAP療法とは、寝ている間の無呼吸を防ぐため、気道に空気を送り続けて気道を開けておく装置による療法です。
現在、欧米や日本で最も普及している治療方法です。
この装置にホースをつなげ、鼻から空気を送るマスクのようなものを装着して眠ります。
最初は違和感がありましたが、私はすぐに慣れました。
大仰な言い方ですが、CPAPを始めてから私の人生は生まれ変わりました。
まず、朝の目覚めは言葉に表せないほどの爽快感です。
CPAP前は目が覚めた後も頭が重い感じでボーっとして覚醒するのに時間がかかってましたが、今はシャキッ!と目が覚めます。
日中の眠気もすっかり解消されました。
いかに以前は熟睡できていなかったか、改めて思い知らされました。
CPAPの分析レポートが毎月医療機器メーカーより発行されますので、自身の詳細な睡眠データも毎月把握することができます。
以前は装置に差したSDカードを医療機器メーカーに毎月封筒に入れて郵送していましたが、今は通信回線で毎日睡眠データが送信されています。
まさにIoTです。
ちなみに分析レポートによると、私の平均睡眠時間は5時間半です。
やや短い気もしますが「適正な睡眠時間」は個人差がありますし、質が良いのか寝不足という感じは全くありません。
大事なのは「睡眠時間」ではなく、あくまでも「睡眠の質」です。
人生をバラ色に変えてくれたCPAPですが、難点があります。
CPAP装置は「貸与品」であり、使い続けるには月に一度、病院の診察が必要なことです。
診察費が毎月4500円ほどかかります。
また、「CPAP療法」と書きましたが、CPAPでSASは治りません。
良質な睡眠を得るために、半永久的に毎月装置使用料(診察代)を払い続けるしかないと思うと、やや気が滅入ります。
せめて保険改定してもらって、もう少し安くしていただきたいものです。
毎月の診察といっても、データを見ながら近況を聞くだけの「シャンシャン診察」なのですから。
日中の眠気が強い方、仕事の集中力が続かない方は、睡眠の質に問題があるかもしれません。
簡易的なスマホアプリもありますが、「睡眠ポリグラフィ」検査で、精密に現状分析することをおすすめします。
SASは健康保険が適用される、れっきとした病気です。
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