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2021.10.04

日経新聞「私の履歴書」閲覧記について

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代表の中野です。

日経新聞の最終文化面に掲載されている「私の履歴書」の愛読者です。

「私の履歴書」は、1956年(昭和31年)から掲載スタートしている、半世紀以上もの歴史あるコーナーです。
毎月1日から末日までの一ヶ月、著名人自身の出生から現在までの半生が描かれていきます。

著者の記憶をたどりつつ、通常は生い立ちから順に、幼少期、学生時代、社会人、今の立場になるまでの経緯を詳細に記述されるという、まさにその方の克明な「履歴書」そのものです。

波乱に満ちた人生を過ごし、さらに表現が上手な方の文章は、まるで伝記物の小説です。
いつの間にかその人が生きていた歴史に引き込まれ、無意識のうちに共感し、感動、感銘をおぼえる自分がいます。
ニトリの似鳥昭雄氏、セブンの鈴木敏文氏など、早く続きが読みたくて翌日の朝刊が待ち遠しくてたまりませんでした。

執筆される方ですが、経済人はもとより、政治家、俳優、スポーツ選手、芸術家など多岐にわたります。
興味ある著者については、毎日閲覧した後、その記事を切り取ってコピーし、月末でいったん終了したら、再度一日目から最後までファイリングした記事を読み直すというパターンです。

今は電子版で購読していますので、記事を切り取って複写機で印刷することなく、クラウドストレージのBoxにPDF保存しています。

その方の連載が終了すると、だいたいにおいて当該連載記事をベースに、日本経済新聞社から書籍として出版されます。

たとえば読売新聞の渡邊恒雄氏の「私の履歴書」は、「君命も受けざる所あり」として、
ニトリの似鳥昭雄氏の「私の履歴書」は、「運は創るもの」という書名で出版されています。
ですので一ヶ月分通して読めば、後々販売される著者の半生記本をタダで読んでいることにもなります。

今回のブログ執筆にあたり、「私の履歴書」フォルダを振り返ってみたところ、以下のような方々の連載記事をファイリング保存していました(役職、社名はすべて掲載時)。

経済関連

井上礼之(ダイキン工業会長)、鈴木幸一(IIJ会長)、安倍修二(吉野家ホールディングス会長)、大山健太郎(アイリスオーヤマ社長)、豊田章一郎(トヨタ自動車名誉会長)、似鳥昭雄(ニトリホールディングス社長)、稲盛和夫(京セラ名誉会長)、鈴木敏文(セブン&アイホールディングス会長)、島野喜三(シマノ会長)、ジャック・ウェルチ(GE会長)、ルイス・ガースナー(米IBM会長)、武田國男(武田薬品工業会長)、ピーター・ドラッカー(米クレアモント大学教授)、高田明(ジャパネットたかた創業者)、カルロス・ゴーン(日産社長)、渡邉恒雄(読売新聞社主筆)、潮田健次郎(住生活グループ前会長)、木瀬照雄(元TOTO社長)、ブンヤシット・チョクワタナー(サハ・グループ会長)。

スポーツ関連

トム・ワトソン(プロゴルファー)、王貞治(プロ野球選手)、長嶋茂雄(プロ野球選手)、野村克也(プロ野球選手)、樋口久子(プロゴルファー)、江夏豊(プロ野球選手)。

芸能ほかそれ以外の分野

仲代達也(俳優)、橋田寿賀子(脚本家)、中原誠(将棋棋士)、宮城まりこ(ねむのき学園園長)、古川貞二郎(内閣官房副長官)、江崎玲於奈(物理学者)、吉行和子(女優)。

(2015.4.1付:ニトリホールディングス社長 似鳥昭雄氏の記事)


今回のブログ執筆にあたり、改めてファイリングした記事を読み返しました。
文章に赤線やマーカーがいくつもひかれています。
自分の経験なんて比較にならないほどの苦難を乗り越えた諸先輩方からの、勇気と気づきの軌跡ともいえます。

数多くの著名人の半生記を読み、あまりにも大きすぎるスケールとちっぽけすぎる自身との落差に落ち込むこともしばしばです。

そういうときでさえ、野村克也氏の、
「人間は恥ずかしさを感じることによって成長するもの」
という言葉に支えられます。

これからも「私の履歴書」を通じて、功成り名を遂げられた偉人の足跡や人生経験に触れ、半歩でも一歩でも未熟な自身の成長につなげていきたいと思います。

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