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2020.12.07
パスワード付きzipファイルの代替手法「Box」について
こんにちは、代表の中野です。
平井卓也デジタル改革相は先月24日の記者会見で、内閣府と内閣官房の職員がメールでファイルを送付する際に使う「自動暗号化ZIPファイル」を廃止すると発表しました。
発表の時点では代替策はまだ決まっていないとし、「(パスワードを)電話で教える」などと例示されたようです。
かねてから問題視されていたこのパスワード付きzipファイルの添付ですが、そもそもなぜよくないと言われているのでしょうか。
理由は大きく三つあげられます。
1点目は、パスワード付きZIPをダブルクリックすると、パスワードなしでディレクトリ構造やどのようなファイルがあるか確認できること。
2点目は、パスワードを知らなくても、何度でも入力を試行できること。
そして3点目が特に問題なのですが、セキュリティソフトやUTM(Unified Threat Management:統合脅威管理)をすり抜けてしまうことです。
全国的に感染拡大しているマルウェア「emotet」も、このパスワード付きzipファイル添付が要因です。
もちろん上記以外にも、zipファイルを作成、パスワードの設定、メールに添付して送信、さらにパスワードを送信するなど、無駄な作業がかかることはいうまでもありません。
さすがにいまはそのトーンは低くなりましたが、「クラウドは危ない、怖い」という日本社会にはびこっていた漠とした不安が、「パスワード付きzipファイル添付」という悪しき習慣の寿命を長引かせたのかもしれません。
リスクを回避してリスキーな慣習が残ってしまったというお粗末な話です。
政府でも明確な代替策は決まっていないようですが、
中小企業でもすぐに導入できる、パスワード付きzipファイルに変わる代替策が、「クラウドストレージサービス」の活用です。
クラウドストレージの共有URLを連絡すれば、ファイルそのものを相手に送信せずにすみます。
弊社では、 Box 、 Google Drive 、 One Drive などのクラウドストレージを活用しておりますが、
社外の方とやり取りするのであれば、断然 Box がオススメです。
Box の特長ですが、まずストレージに上限がありません(Starterプランを除く)。
ファイルやフォルダ単位でユーザー毎に、ビューアのみ、ダウンロード、編集、削除など、細やかな権限設定ができますし、「誰がいつ、何をダウンロードした?」など監査ログも取得できます。
共有URLも「今週の**曜日まで」「来月末日まで」などの期限設定やパスワードの設定ができるのも安心材料です。
また、専用ソフトがなくてもプレビュー可能な拡張子は120種類以上ですし、
Excel 、 Word 、 PowerPoint などの Office ファイルも、PCにダウンロードすることなく、ファイルを直接編集することができます。
その他、Box の詳しい機能についてはコチラをご覧ください。
本来であれば、パスワード付きzipファイルの送受信すべてをやめるべきですが、
まず中小企業が現実的にすぐできる対処法は、ファイルの送信作業を Box のURLリンクに置き換えることです。
弊社でも Box を取り扱っており、多くのお客様にご利用いただいております。
詳しく聞いてみたいという方は、ご遠慮なくこちらからお問い合わせくださいませ。
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