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2022.12.12
石垣修復について
こんにちは!
エンジニアリング部 第1Grの石垣職人、森田です。
自己紹介で察しがついた方もいるかもしれませんが、
キャンプの話題以来、バイクやアナログゲームなどの話が多かったので
今回は久しぶりに「自然」の話です。
先日実家に帰ったら、休みに重労働をすることになったので、
その経緯と奮闘記です…
イノシシが来て畑の石垣が…
まずは経緯から。
私の実家は農家で、山の斜面の段々畑でミカンを育てているのですが、
ここ数年イノシシが畑に入ってくることが多くなりました。
地面を掘り起こしミミズなどの虫を探しているようで、
段々畑の石垣がぐちゃぐちゃに…
それで脆くなったところに台風が来て余計に…
という状態が続いていたのですが、
石垣などは一度修復すると人間の匂いがしばらく残るらしく
イノシシが近づかないという話を聞いたので、
父と弟と一緒に修復することになりました。
まずは石を運び上げるところから!
石垣が崩れてるので、当然上に積まれていた石が下へ落ちています。
場所によっては2メートル近い高さの場所もあり、
大きな石は回り道して上に挙げることになります。
これがなかなか大変で、翌日は案の定筋肉痛になってました 笑
それにしても、イノシシはこんなに重い石をどうやって動かしてるんですかね?
実はうちの山に乙事主とかいるのでは…?
(もののけ姫ネタ、通じるひといます?笑)
力仕事の次は美的センスが求められる仕事
無事だった石垣に合わせて運び上げた石を組んでいくのですが、
さっきまでの力仕事とはうって変わって、
今度は美的センスが求められます。
無事な石垣を見ると壁ができるだけ平らになるように組まれているのですが、
どう置いてもデコボコになってしまう謎。
崩れてた石を使っているからには同じようにできるはずなのにできない不思議。
私のひいおじいさんが若い頃に整備した石垣らしいのですが、
昔の人の職人技に脱帽です…
で、なんとか組み上げた石垣がこちら!
まぁ、なんとか様にはなったかな?といったぐらいの出来です。
(細かく見るとやっぱりデコボコトゲトゲしてる 汗)
みなさんも石垣を組むときは…なんて機会はそうそうないと思うので、
昔ながらの建物などを見る機会があれば、その周りにも注目してみてください。
意外なところで、先人の知恵や職人技が輝いているかもしれませんよ。
では、今回ここまでにします。