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2023.04.03
ChatGPTについて感じていること -ハードの障壁の高さ-
代表の中野です。
ChatGPTが社会に大きなインパクトを与えています。
ChatGPTの登場により、以下のような社会的変化が予想されます。
コミュニケーションの向上:
ChatGPTは、人工知能による自然言語処理技術を用いて、人間の言葉を理解し、自然な対話ができるようになっています。そのため、人々のコミュニケーション能力が向上し、より豊かなコミュニケーションが可能になると考えられます。
教育の改善:
ChatGPTは、幅広い分野についての知識を持っており、さまざまな問題についての解決策を提供することができます。このため、ChatGPTを教育分野に応用することで、より質の高い教育が提供されるようになる可能性があります。
情報の効率的な収集:
ChatGPTは、インターネット上の情報を自動的に収集し、分析することができます。そのため、ChatGPTを利用することで、より効率的に情報を収集し、情報収集の作業時間を短縮することができると考えられます。
職業の変化:
ChatGPTの登場により、さまざまな職業において業務の自動化が進むことが予想されます。一方で、ChatGPTの保守・運用に従事する人材が必要となるため、新しい職業の創出も期待されます。
ビジネスの変革:
ChatGPTは、ビジネスにおいても活用されることが期待されます。例えば、カスタマーサポートにChatGPTを導入することで、24時間体制で対応が可能になり、顧客満足度の向上が期待されます。また、ChatGPTを活用することで、ビジネスプロセスの効率化や新たなビジネスモデルの構築が可能になると考えられます。
ご察しの通り、上記の罫線で囲った文章は、
「ChatGPTの登場で世の中がどのように変化するのでしょうか?」
という質問に対するChatGPTの回答です。
ChatGPTは、分析、予測を得意としていた従来のAIとは異なる「対話型AI」です。
特徴は以下の二点です。
- 自然言語の対話で、高いレベルでやり取りが可能になったこと
- 人間の指示に従ってコンテンツを作り出す(生成)こと
インターネット同様、一般ユーザーが体感できるAIということもあり、爆発的な速度でユーザー数が増えています。
2022年11月の公開からわずか2ヶ月半でユーザー数が1億2300万人に達したと推定されます。
TikTocはユーザー1億人を超えるのに9ヶ月、インスタも2年半を要していることからも、その注目度の高さが伺われます。
まだ黎明期といえるChatGPTについて、私が二点感じたことです。
まず一点目は、ChatGPTの登場により、さまざまなビジネスの現場で効率化が図られ、破壊的に雇用の場が失われるということです。
上記説明文では「ChatGPTの保守・運用に従事する人材が必要となる」と回答していますが、どうしても詭弁に聞こえます。
カスタマーサポートを例にすれば、ChatGPTで100人雇用が減って1人増えるくらいが関の山ではないでしょうか。
二点目は、いくら進化したソフトであっても、解決できないハードの問題が存在することです。
弊社は産業用ロボットや自動機による生産現場の省力化事業を営んでいます。
工場での人手による「製品を手に取って、外観を目視で検査し、箱詰めする」という工程を省力化しようとしても、
- モノを傷つけずにつかめるか
- 精緻な外観検査が可能か
- タクトタイムが間に合うか
という三つの障壁をクリアしなければなりません。
天才エンジニアが開発したソフトウェアをもってしても容易に解決できない問題があること、ソフトでの解決領域が増えるほどハードを伴う生産現場の省力化事業の価値が相対的に高まることにもなります。
そういう意味では、私のChatGPTに対する感想は、ワクワクする部分、冷めてみる部分と半々です。
とはいえ、これまでのツールとはケタ違いの可能性を秘めているChatGPT。
弊社でもメルマガ作成でChatGPTを利用していますが、引き続きまずはユーザーとしてその利用価値について模索、検証していきたいと思います。