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2023.11.27

雑感 橘玲「バカと無知」

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エンジニアリング部の宮﨑です。

最近、橘玲氏の著書を読むようにしています。橘氏については Google 検索や ChatGPT に質問した方すれば知ることができますので、ここであえて書くことはしません。

橘氏の著書は正しいことを言っているのだけれど、心が痛い。あまりにも正しすぎて読む人が絶望を感じる内容になっています。それが理由でこれまで読むのを避けていたのですが。しかし私も心変わりしまして、まずは正しい知識を仕入れ、それでもって自分なりに生活や組織運営に応用してみようと考えるようになりました。

さて、橘氏のたくさんある著書の中で、今回は「バカと無知」について、私なりの感想を書いていきたいと思います。

この本は初版が2022年10月20日で、この記事を書いている時点で一年前に発売されたベストセラーですので、すでに読んでいる方も多いかと思います。
また、Youtube で要約している動画などもあるため、本の内容については割愛します。

本書の主張はいろいろありますが、私が気になったポイントをいくつか紹介いたします。

ポイント① 能力が低い人は自分を過大評価する一方、能力が高い人は自分を過小評価し他者を過大評価している

著書の言葉を借りるなら、「バカは自分がバカであることに気づいていない」です。これは自分自身を客観視するメタ認知能力に関係するのかもしれません。
メタ認知の低い人は場当たり的な自分の感情で判断するため、周りとの比較など行うことが少なくなります。逆にメタ認知の高い人は自分を客観視し周囲との比較を行います。そのため、自分にできることは他の人もできると考えます。
現代の社会ではメタ認知能力が高い人は優秀であるとされますが、それが必ずしも幸福につながるかどうかは分かりません。時にはその時の感情に任せた方が良い時もあるでしょう。

ところで、「バカは自分がバカであることに気づいていない」というのであれば、人間はすべてバカなのかもしれません。

ポイント② 民主制ではベストな方策を実現できない

ポイント①の結論が正しいのであれば、民主的に話し合って出される結論ではベストな結論に至らないということになります。能力の低い人は自分を過大評価するため、話し合いの中であっても自分の意見を自信満々に発するでしょう。逆に能力が高い人は他者を過大評価するわけですから、自信満々に発せられた意見に対して、それは正しいのではないかと考えるようになります。間違った結論に引っ張られた結果、結論も間違った方向に向かいがちになります。
これも様々な実験の結果が対処法と共に書かれています。

まあ、民主制でベストな結論が出ないからと言って、独裁が良いわけではないことは周知の事実ですね。

ポイント③ 美男美女にとってルックスが良いことは当たり前でありそれに対して得だと思ったり、幸福感を感じることはない

美男でない私からしたら感情的には納得いかないですが、これも実験の結果として結論が出ています。もちろん、美男美女がその他の人たちに比べて得をする機会は多いのですが、本人にとってはそれが日常であり得をしているという実感が薄くなるのではないかと思います。本書では幸福感に関係するのは客観的な魅力ではなく、主観的な魅力であると書かれています。自分が魅力があると思えれば、それが幸福感に繋がるということですね。
確かに、美男美女が同じ美男美女と集まった時に、そこには誰がより美しいのかという競争が生じてしまいます。そうなると、幸福感も薄れるかもしれません。

橘玲氏の著書には多くの「不都合な真実」が書かれています。内容によっては受け入れがたいものがありますが、それは事実として受け止める。そのうえでどう対処するのかを考えるきっかけになる本だと思います。

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