Blog

BLOG

2024.11.22

Salesforce のレポートの機能 〜クロスオブジェクト集計項目で前年対比を計算してみよう〜

このエントリーをはてなブックマークに追加

こんにちは、クラウドソリューション部 カスタマーサクセスチームの坂井です。

今回は、レポートの結合レポートのクロスオブジェクト集計項目について説明します。

同じオブジェクトの結合レポート

前回、結合レポートは親が同じオブジェクト同士と説明しましたが、同じオブジェクトも結合が可能です。つまり、同じレポートタイプでも結合レポートを作ることができます。

このことによって、同じオブジェクトでも条件が違うレポートを並べることができます。
例えば昨年の商談の集計と、今年の商談の集計を並べることが可能です。

さらに、クロスオブジェクト集計項目をつかうことで前年対比も計算ができます。
今回はクロスオブジェクト集計項目が一番使えそうな前年対比の例を説明してみます。

クロスオブジェクト集計項目

以前、前年対比の計算する方法を紹介したことがありますが、クロスオブジェクト集計項目でも前年対比の計算ができます。

今回は下記のようなクロスオブジェクト集計項目があるとします。

  • 1ブロック目・・・昨年の4月の商談金額
  • 2ブロック目・・・今年の4月の商談金額

そこで、下記ようような計算をすることで、前年対比を計算できできるようになります。

2ブロック目の合計金額 ÷ 1ブロック目の合計金額 = 4月の前年対比

クロスオブジェクト集計項目とは、結合レポートのブロック間の集計項目を集計する項目です。
画面でいうと下記の項目になります。

こちらは、3ブロック以上あっても、クロスオブジェクト集計項目が使用できます。
例えば、人事評価で、目標達成率に対する評点、新規案件開拓率に対する評点、利益率に対する評点など、全然違う評点の合計を集計して総合評価するような計算も可能です。

クロスオブジェクト集計項目の追加

まず、結合レポートを作成します。
アウトラインのパネルで、クロスオブジェクト集計項目を作成したいブロックの「▼」をクリックして、「クロスオブジェクト集計項目」を選択します。

A = 昨年4月の売上の合計
B = 今年4月の売上の合計
クロスオブジェクト集計項目
  =  今年4月の売上の合計 ÷  昨年4月の売上の合計
=  今年の4月の前年対比

数式のパネルが表示されます。
例えば、項目の検索で「金額」を検索すると両方のブロックの「金額」が表示されます。
この時に、同じオブジェクト同士だと項目の判定が難しくなるので、事前にブロックのラベル名をつけておくことをオススメします。
今回の場合は「(今年の4月の金額の合計)÷(昨年の4月の金額の合計)」になるような数式を入力します。

今回は、商談同士の結合レポートなので、少しわかりにくいですが、通常の集計項目と設定方法が同じです。

【動画内容】(9分程度 ※音声が流れます)

  • 結合レポートとは
  • 結合レポートの作成
  • 結合レポートの注意点
  • クロスブロック集計項目

まとめ

以前、グループ集計関数の、PARENTGROUPVAL関数や、 PREVGROUPVAL関数での、前年対比を紹介しました。

しかし、「クロスオブジェクト集計項目」でも、グループ集計関数と同じような集計ができます。
LEVEL(間隔値)などを縦横のグループ化を考えなくて済むので、人によっては「クロスオブジェクト集計項目」の方が簡単に思う人もいると思います。
ただし、結合レポートの時点で、集計値の色分けなどできないことが増えます。まず、ダッシュボードに集計を配置できません。「クロスオブジェクト集計項目」は拡張性が低くなります。
しかし、イレギュラーな計算が発生した場合は「クロスオブジェクト集計項目」の方が融通が効くので、ケースバイケースになると思います。

今回の前年対比は、計算の方法の一例です。ほかにもいろいろな計算ができますので、ぜひ参考にしたいただけると幸いです。

カレンダー

«11月»
     1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

最近のエントリー

AIエージェント元年、その現状と課題

2026.07.27

各社から相次いで登場している「AIエージェント」。情報収集や資料作成、業務ツールの操作まで任せられるようになった一方、現場では「思ったほど使えていない」という声も聞かれます。各社のAIエージェント機能を紹介するとともに、導入がうまくいかない5つの理由を整理。業務の棚卸しや手順の分解、品質基準の明文化など、小さく試しながら実用化を進める方法を解説しています。

QRコードを使ったフィッシング詐欺が急増【第16回 情報セキュリティブログ】

2026.07.24

QRコードを悪用したフィッシング詐欺「クイッシング」が増加しています。画像内のURLはメールフィルターで検知されにくく、スマートフォンを経由して偽サイトへ誘導される点が特徴です。セキュリティ意識が高い人ほど狙われる巧妙な手口と、被害を防ぐために実践したい3つの確認ポイントをご紹介します。

AIが変える仕事のカタチ ~ Blaze と SlackBot で実現する開発・業務の効率化 ~

2026.07.21

Salesforceの設定・開発を自然言語で支援するAIエージェント「Blaze」と、SlackBotを活用した業務自動化を紹介します。AIは、日々の細かな作業をどこまで効率化できるのでしょうか。設定変更やデータ確認、商談分析、活動登録漏れの検知・入力など、サンビットで実際に構築・運用している仕組みを交えながら、AIに任せる業務と、人がより力を注ぐべき仕事について紹介します。

おもちゃたちは、いつも必要とされなくなる不安と向き合っていた?|『トイ・ストーリー』シリーズを振り返って

2026.07.13

『トイ・ストーリー』シリーズを、「必要とされなくなる不安」という視点から振り返ります。ウッディたちが向き合ってきた居場所の変化、役割の終わり、そしてデジタル時代におけるおもちゃの存在意義を通じて、現代を生きる私たちの不安にも重なるテーマを考えます。

アーカイブ

ブログ内検索

  1. TOP
  2. BLOG
  3. Salesforce のレポートの機能 〜クロスオブジェクト集計項目で前年対比を計算してみよう〜