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2020.04.13
教える技術
皆様、こんにちは。
クラウドソリューショングループの高近です。
昨年末に中国で新型コロナウィルスの感染者が確認されてからおよそ4ヶ月。
世界的に大流行し、4月7日現在で全世界の感染者累計数は139万人を超え、日本でも4千人を超えています。
緊急事態宣言も出され、感染者数の伸びが止まることを祈るばかりです。
さて、今回のテーマは「教える技術」です。
今年に入って読んだ本に、行動科学の観点から「教える技術」を解説していたので、 心に残ったところを記載していきます。

教える技術とは
- 「教える技術」は誰にでも身につけられる。
→ ”やる気や根性”ではなく「行動」に着目して指導や育成を行う。
→ 年齢・性別・国籍等にかかわらず誰に対しても”教え方の基本”は同じ。 - ビジネスの結果は全ての社員のそれぞれの「行動の集積」。
- 行動を変えれば結果も変わる。
- 「教える」=結果を出すために望ましい行動を身につけさせる。
- 望ましい行動への導き方
相手が「望ましい行動」を身につけていない場合
→ 「望ましい行動」をできるようになるまで教える
相手が「間違った行動」をしている場合
→ 「望ましい行動」へと変えさせる
※「望ましい行動」ができているのであれば、さらに継続させる。
教える内容を事前に整理しておく
- 教える内容を「知識」と「技術」に分ける。
→ 知識:聞かれたら答えられること。
→ 技術:やろうとすればできること。
※自動車学校でいうところの、学科教習は知識、技能教習は技術となります。 - 教える相手の「知っていること」「できること」をチェックする。
→ 「こんなことは当然知っているはず」という思い込みは厳禁!
伝え方
- 「わかりました!」をあてにしない。
→ 教えたらその都度確認、復唱させる。
※何かを教えたら、その都度「本当に理解したのか?」「本当に身についたのか?」を確認することを習慣づける。 - 成功パターン、失敗パターンを考えさせる。
- 指示や指導は具体的な行動で表現する。
→ 「MORSの法則(具体性の法則)」
Measured 計測できる(=数値化できる)
Observable 観測できる(=誰が見てもどんな行動をしているのかわかる)
Reliable 信頼できる(=どんな人が見ても、それが同じ行動だと認識できる)
Specific 明確化されている(=何をどうするか明確になっている) - 一度にたくさんのことを教えない。
→ 指示や指導は一度に具体的な行動を3つまで。 - やらないことリストを作成する。
→ 時間を無駄にしないためにやらなくていいことをリスト化しておく。
ほめることが人を成長させる
- 簡単なことで成功体験を経験させる。
→ 成功したら「行動」に対して褒める。 - 叱るときは「人格」や「性格」を叱らない。
→ 叱る対象は「行動」だけ
やらなければならないのに、やらなかった行動
やってはいけないのに、やってしまった行動
※叱った後は必ずフォローする。(ご機嫌取りではありません)
以上となりますが、私自身も正直いって、全て実践できているわけではありません。
これを機に精進していこうと思います。
