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2022.10.17
Winter’23 のフローのテスト機能を使ってみよう
こんにちは、クラウドソリューション部の大城です。
今回は2022年10月16日(日本時間)にバージョンアップされる Salesforce の Winter’23 におけるフローの新機能について説明します。
これまではフローを作成後、手動でデバッグしてエラーが発生するたびにトラブルシューティングをしていましたが、
今回のアップデートにより、レコードによってトリガーされるフローを、有効化前にテストしてフロー実行時の失敗をすばやく特定できるようになりました。
ベータ版でテストを作成
今回使ったフローの処理
→ 商談のフェーズが Closed Won(商談成立)になったときに、商談のチェックボックス(商談成立)をチェック済にする。

ここから、テストを作成していく
Flow Builder 画面の右上の「テストを表示」ボタンをクリック→「作成」
「テストの詳細、トリガ、パスを設定」セクションで、テストの表示ラベル、API参照名、テストの実行タイミングを設定。
「最初のトリガレコードを設定」セクションで、テストデータとして使用する商談レコードを選択。
「更新済みのトリガレコードを設定」セクションで、商談レコードを更新後の項目を設定(フェーズをClosed Wonへ設定)
「アサーションを設定」セクションで、フローが期待どおりに実行されていることを検証(フローを実行した結果が設定したアサーションになっていればクリア。)
最後に、「保存」ボタンをクリック。
テストを実行
Flow Builder 画面右上の「テストを実行」ボタンをクリック
作成したテストの右側の▼→ 「テストを実行して詳細を表示」をクリック
テストが正常に実行されるとアサーションが「合格」となります。
「すべての詳細」タブから実行結果のログを見ることができます。
フローテストにおける制限、注意事項
- フローあたりのテストの最大数は 200 です。
- フローテストは、レコードトリガフローでのみ使用できます。
- フローテストでは、即時実行されるフローパスのみがサポートされます。
- フローテストでは、パッケージ化と変更セットはサポートされません。
- フローテストのトリガレコードの所有者は、テストを最後に編集したユーザに変更されます。
まとめ
これまではフローをデバッグした後にエラーを確認して再度デバッグをかけていましたが、あらかじめテストを用意しておくことでそうした手間を無くせそうだなと感じました。
今のところはレコードトリガでのみ使用可能とのことですが、これからのアップデートに期待したいですね。