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2020.10.05

「OKUDAIRA BASE」にみる日常の暮らしの楽しみ方について

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こんにちは、代表の中野です。

先日、本屋に立ち寄った時に、ある一冊の本が目に止まりました。

題名は、「OKUDAIRA BASE」~自分を楽しむ衣食住~ という本です。

著者は、東京で一人暮らしの25才の青年。
名前は奥平眞司さん。

デザイン専門学校を卒業後、パソコン設定のキッティングとUber Eatsのアルバイトで月収15万円。
住まいは、家賃4万8千円の1DK。
正社員ではないし、年収は200万円にも満たない。

一昔前でしたら、就職できなかった「負け組」の烙印をおされたかもしれませんが、奥平さんはそれとはやや趣が異なります。

そもそも、企業への就職活動をしたことがなく、「自分が好きな暮らしを楽しむ」コトを追求し、いまの生活スタイルに至ったそうです。

収入についての考え方も、いくら欲しいかではなく、自分が好きな暮らしを過ごすためにはいくら必要か、です。
逆算したら、15万円だったそうです。

奥平さんの趣味は料理ですが、そのこだわりは半端ではありません。

ジャム、ヨーグルト、パンやピザ生地などは全て手作り。
味噌汁の出汁は、利尻昆布の昆布出汁とカツオの削り節の合わせ出汁。
以前は羅臼昆布だったそうですが、今の住居の水道水との相性により、利尻昆布に変えたというこだわりようです。

もちろん作るのも好きですが、料理の後片付けも、自転車のメンテナンス同様、楽しい作業の一つらしいです。

ちなみに、好きな自転車で都内のいたるところを走ることができるUber Eatsは、趣味と実益を兼ねた最高のアルバイトだということです。

料理、DIY、物選び、整理整頓、一人キャンプ、旅行、サイクリングなど、自分の時間をトコトン楽しむ方法についてYouTubeにアップしたところ、思いのほか人気が出て「YouTube Next UP2019」に選出。いまでは登録者数が約12万人、視聴回数はなんと1200万回だそうです。

奥平さんの生き方は、数年前にTV出演を一切やめ、好きなソロキャンプをYouTubeにアップし、登録者が70万人を超えた芸人ヒロシとかぶります。

二人に感じた共通点です。

  • 収入より生活を目的としている
  • 自分を偽らない
  • 好きなことを重視、暮らしを楽しむ
  • 第三者に発信

ゆるい生き方、というニュアンスは適切ではありません。
好きなことには二人とも一生懸命で、一見辛いと思えるような作業も楽しんでこなしています。

YouTube視聴者からのコメントで一番多いのが、「将来に不安は感じないんですか?」という質問ですが、これについての奥平さんの答えです。

「僕は、いまのところ将来に不安を感じていません。未来にはいいことも悪いことも起こるに決まっているので、今から考えてもあまり意味がないと思うからです。
いつも目の前のやってみたいことがいっぱいで、将来のことに思いをはせる余裕がないのかもしれません。僕が将来に不安を感じるとしたら、それは目標や夢中になれるものがないときかもしれません。」

何が幸せなのかは人それぞれです。

もちろん生きていく上でお金は大事ですし、老後の資金も必要です。
しかし、年収が低くても幸せな人はいますし、年収が1000万円以上でもあまり幸せじゃない方もいるでしょう。

どんな時間を過ごしている時が一番幸せなのか。

感性的な悩みにとらわれることなく、自分の楽しみを見つける。

「OKUDAIRA BASE」は、コロナ禍における充実した生き方のヒントを与えてくれるような気がします。

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