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2023.02.06

マスク解除に向けた「素読のすすめ」について

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代表の中野です。

脳トレで有名な川島隆太さんと、「声に出したい日本語」著者である齋藤孝氏の共著(ブックレット)に、「素読のすすめ」があります。

この本によると、本を黙って読む黙読と、声を出して読む素読では脳の働きに違いがあるそうです。

黙読は文字を捉えて視覚で覚え、そこに書かれている意味を理解します。

一方、声に出す素読は、

  1. 理解した文章の情報を音に変換する
  2. 口を動かす
  3. 息を出す
  4. 自分の声を耳で聞く

といった、二重、三重の機能が働くことで、脳の活動が活発になるということです。

「素読のすすめ」 川島隆太 齋藤孝 共著

川島氏はこれまで、素読が脳の機能を高めるという実証データを数多く取ってこられてきました。
その中で、素読を速く読むことで、頭の回転速度が上がることも判明したそうです。

黒柳徹子さんや古舘伊知郎さんなど、早口の芸能人はその代表的な例といえるかもしれません。

さらに最近の研究では、素読は認知症改善にも効果があることが分かってきたそうです。

現在の認知症薬は服薬してもよくならず、悪くなるスピードを遅らせるだけといわれています。

しかし、認知症患者に素読をさせたら、進行が止まるだけではなく、改善していくという研究結果も出たそうです。

高齢化が加速度的に進む日本。

まさに素読は国民全体で取り入れるべき生活習慣の一つといえます。


私もこの本をきっかけに、3年ほど前から素読を朝の習慣に取り入れてます。

素読の題材は、PHP研究所発行の「稲盛和夫 日めくりカレンダー」です。

1日から31日まで、リーダーにとって金言というべき文章が綴られています。

たとえば、本ブログがアップされる6日のテーマは、「原理原則から判断する」です。

2月6日:原理原則から判断する。

常識や慣例に頼った判断をしていては、新しいことに遭遇したときに解決できなくなってしまう。何事も原理原則に従い、判断することが肝要だ。原理原則とは、物事の本質であり、人間社会の道徳や倫理をもとにした本来あるべき姿のことである。原理原則に基づく判断は、時代や国境を越えて通じるもので、決して誤ることがない。


28日は「お客様から尊敬される」というテーマです。

2月28日:お客様から尊敬される

良い品物を安く、正確な納期で、お客様に提供することで、信用は得られる。しかし、売る側に高い道徳観や人徳があれば、信用以上のもの、「尊敬」が得られる。高い徳を身につけるよう努め、お客様の尊敬を得ることが、値段や品質などの条件を超えた取引を可能にし、長きにわたる商売の成功を実現する。


マスク生活が長引いているせいか、知らず知らず、ぼそぼそとしゃべる人が増えている気がします。
中にはテレワークで、一日中、一言も発しなかったという方もいらっしゃるかもしれません。

声帯は筋肉です。足腰の筋肉と同様に使わないと衰えます。

声帯の訓練、認知症予防、脳機能活性化を目的とした素読の習慣を取り入れてみてはいかがでしょうか。

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