BLOG
2023.10.20
高温環境での作業を支える技術【自動移載システム2つの導入事例】
こんにちは、経営管理部の野口です。
食品製造業界において、産業用ロボットの導入が効率化と生産性向上に大きく貢献しています。
高温環境下での作業は非常に厳しい条件のもとで行われており、これに関連するリスクと労働者の安全性について常に懸念がありました。
一方で、食品の品質や衛生基準を守るためには高度な制御と精密な作業が求められます。
今回は、自動移載システムの2つの導入事例をご紹介します。
開発実績事例①:産業用ロボットを駆使した自動移載システム
このシステムは、高温の食品を取り扱うために特別に設計されました。
ロボットハンドはトレイに食品をセットし、そのトレイを下流へ搬送する役割を果たしています。
高温での危険な作業を1名~2名の作業員を削減し、効率と安全性が向上しました。
特筆すべきは、非常に狭いエリアで7軸の多軸ロボットが複雑な動作を行っていることです。
開発実績事例②:自動機を用いた自動移載システム
こちらの事例も高温環境での食品取り扱いを対象としています。
自動機のハンドはトレイに食品を受け取り、トレイごと下流へ搬送します。同様に、高温での作業を削減し、生産効率を向上させました。
システム自体がトラブルや故障時に避難可能な設計になっており、生産プロセスの中断を最小限に抑える工夫が凝らされています。
これらの事例からわかるように、産業用ロボットや自動機の導入により、労働者の安全性向上と作業効率の向上に大きく寄与しています。
多軸ロボット vs. 自動機
食品業界における自動移載システムの導入に際して、多軸ロボットと自動機の2つの選択肢があります。
それぞれの選択肢には独自の利点と特性があり、適切な用途に合わせて選択されます。
多軸ロボットを使用した導入事例
多軸ロボットは、複雑な作業と精密な動きが必要な場面に適しています。
高熱の食品の移載など、特に細かい操作が必要な状況では、多軸ロボットがその柔軟性と高度な制御能力で優れたパフォーマンスを発揮します。
ワークや作業内容の変更などにも対応できる汎用性の高さもメリットの一つです。
自動機を使用した導入事例
自動機は、簡単な操作や一定の動作パターンに適しており、運用とメンテナンスの面でも優れた選択肢です。
汎用性は高くないものの、スペックや設置スペース等自在にカスタマイズできるところからも産業ロボットシステムと比較して導入コストが1~3割程度低いこともメリットの一つです。
産業ロボットか自動機かの選択は、導入する業界や環境、タスクの複雑性、設備予算に応じて判断が分かれるところです。
工場の自動化、省力化をご検討の際には、弊社を含めてロボットSIerにご相談ください。
サンビットでは、製造業向けの産業用ロボットや自動機の導入支援を行っています。
ロボットの選定から最適なロボットシステムの設計・施工・保守・メンテナンスまで、ワンストップでサポートいたします。また、補助金制度の申請サポートも行っておりますので、中小企業でも安心して産業用ロボットを導入することができます。
私たちはお客様の成功を支えるために、導入後も評価と改善を継続的に行い、最適なソリューションを提供しています。
ご相談やご要望がありましたら、いつでもお気軽にお声掛けください。
私たちはお客様のビジネスに貢献し、共に成長していけるパートナーでありたいと考えています。
お問い合わせ
サンビット株式会社
担当:RM部 山野 銀哉
e-mail:g_yamano@sunbit.co.jp