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2019.05.13
令和の時代におけるSUNBITミッションについて
こんにちは、代表の中野です。
今月から元号が令和となりました。
西鉄バスも車両前方に国旗が掲げられ、世の中全体お祭りムードです。
昭和から平成に変わった時の自粛ムードを思い出すと隔世の感があります。
生前退位について上皇もずいぶんお悩みになられたことと推察されますが、
個人的な感想としてはご英断であったように思います。
ただ、令和の日本経済を冷静に占うと決して楽観はできません・・・。
ここ数年、好業績を謳歌していた工作機械や半導体業界は、
中国経済の急減速により軒並み業績予想を下方修正しています。
要因の一つに米中貿易摩擦があります。
日本経済は米国大統領の判断一つによって多大な影響を受けてしまう危うさ、脆さを突き付けられました。
米ソ冷戦終結により、平成の時代は米国の一人勝ちでした。
しかし近年において、GDP世界第2位である中国の存在感とその勢いは増すばかりです。
米国のファーウェイ排斥は、中国の先端技術開発力が看過できないものになりつつあることを象徴しています。
米国と中国のしのぎを削る争いがそう簡単に収束するとは思えません。
今後は米国と中国の二大国の狭間に立たされ、難しい判断に直面する機会も増えてくるでしょう。
また、令和は人口問題の危機を突きつけられる時代となります。
出生率が下がり始めたのは意外と古く昭和49年からです。
約半世紀もの間、効果的な手が打てなかった故の問題ともいえます。
GW10連休中、以前読んだベストセラー「未来の年表」を再度読み返しました。
この書籍の中で、著者の河合雅司氏は、
「今のままでは少子高齢化は止まりようがない」
と断言されています。
出生率1.44(2016年)という少子化が、「さらなる少子化」を招く悪循環になっているからです。
令和の時代に推測される人口に関する事象です。
- 令和元年(2019年):世帯数が5307万とピークを迎え、今後減少する
- 令和2年(2020年):女性の半数以上が50歳を超える(50歳以上:3248万人、0〜50歳未満:3193万人)
- 令和6年(2024年):3人に1人が65歳以上の「超・高齢者大国」となる
- 令和7年(2025年):東京都の人口が1398万人とピークを迎え、今後減少する
- 令和15年(2033年):空き家が2167万戸(総戸数7126万戸)を数え、3戸に1戸は空き家となる
- 令和21年(2039年):国内死亡者数が168万人とピークを迎え、火葬場、霊園が不足する
- 令和24年(2042年):高齢者が4000万人とピークを迎える
特に日本最大のピンチと指摘されているのは、高齢者数がピークとなる2042年です。
団塊世代に次ぐボリュームゾーンである団塊ジュニア世代(1971〜74年生まれ)が
全て高齢者に突入していますが、それを支える生産労働人口(15〜64歳)が絶対的に不足しているからです。
施設に入りたくても入れない、介護サービスを受けたくても受けられないという深刻さの度合いは、
今とは到底比較にならないでしょう。
この本を2年前に読んだ直後の感想は、「健康管理は国民の義務だ!」でした。
今の若い世代やこれから生まれてくる子供達の負担を少しでも減らすためにも、
私たち一人一人が健康管理に気をつけ、社会保障費の負担軽減に努めなければなりません。
目指すはPPK(ピンピンコロリ)です。
会社として協会けんぽに「健康宣言」したのも、この書籍を読んだことがきっかけでした。
※「SUNBIT健康宣言について」: https://www.sunbit.co.jp/blog/2018/06/21728/
残念ながら当社が出生数を増やしたり、高齢者の増加を食い止めたりするようなことはできません。
人口危機の問題を抱えた日本社会で当社が貢献できること、それはSUNBITミッション、
「最適な技術とサービスにより、社会の生産性向上に寄与する」
です。
当社が保有するIT、AI・IoT、クラウド、ロボットなどの技術とサービスにより、
国家が直面する生産労働人口減少という問題を解決するという使命があります。
令和を迎えるにあたり、改めてSUNBITミッションの実現にむけ、
真摯に真剣に取り組んでいきたいと思います。