BLOG
2021.10.20
Salesforce のプロセスビルダーのご紹介【後編】 ~宅配(デリバリー)向けアンケート機能の応用を考察~
こんにちは、クラウドソリューション部 カスタマーサクセスチームの坂井です。
これまでシリーズで紹介しているアンケートの機能の第3回目になりますので、読んでいただいてない方は、
下記の記事を確認いただけると幸いです。
前回は下記の動画のプロセスビルダーの設定方法を説明したのですが、今回は、前回説明できなかったプロセスビルダー以外の設定を補足します。

【動画内容】 (18分程度 ※音声が流れます)
- プロセスビルダーとは?
- 事前準備
- 設定例:Chatter通知
- 設定例:ToDo割り当て
アンケートの共有設定
アンケートの回答は、初期状態では作成した本人しか閲覧できません。
他のユーザがアンケートの回答を見れるようにするには、共有設定が必要です。
設定画面の「共有設定」で共有ルールを設定します。
動画では、アンケートの共有ルールを公開グループで設定しています。
URLパラメータ
Chatterなどで、Salesforce IDを使って、レコードのURLリンクを貼ることができます。
https://login.salesforce.com/{アンケート回答ID}
Salesforce IDには、15桁と18桁の2種類あります。
Salesforce のサポート外にはなりますが、URLの後にパラメータを付けると、ダイレクトに編集画面に飛ばせたり、特定の処理をショートカットできます。
例)
https://login.salesforce.com/{取引先ID15桁} /e?
- Classicの画面で、取引先編集の画面が開きます。
https://login.salesforce.com/{取引先回答ID18桁} /edit?
- Lightning Experienceの画面で、取引先責任者の編集画面が開きます。
このパラメータを応用すると、
メールやChatterに、このURLを貼り付けることでワンクリックでレコードの編集画面が開くことができます。
編集する前提のレコードであれば、すでに編集状態のURLを貼ることでユーザのクリック数を減らすことができます。
動画では下記のようなパラメータを使用して、関連リストを開かずに、アンケートの質問への回答のリストビューをダイレクトに開くことができます。
パラメータに関しては、サポート外であり突然変わることもありますので注意しましょう。
今回の場合
https://apXX.lightning.force.com/lightning/r/SurveyResponse/{アンケート回答ID} /related/SurveyQuestionResponses/view
※apXX.lightning.forceの部分は組織のドメインになります。
Chatterにリンクを貼った例
リンク先例
宅配(デリバリー)向けアンケート機能の応用を考察
アンケートは、メールで送ると取引先責任者が紐づくので、To Do、お取引先責任者に関連付けできれば、取引先の住所を使うことによって、宅配(デリバリー)の運用もできそうなので、プロセスビルダーで考えてみました。
プロセスビルダー 手順その1
プロセスビルダーで、動画と同じような、ToDo作成を準備します。
プロセスビルダーのToDo作成のアクションの最後に「名前ID」を追加します。
プロセスビルダー 手順その2
「名前ID」に「回答送信者ID」を登録するように設定します。
プロセスビルダー 手順その3
プロセスビルダーを設定したアンケートをメールで取引先責任者宛に送信します。
プロセスビルダー 手順その4
受信した取引先責任者がアンケートに回答します。
デリバリ状況
そうするとプロセスビルダーによって、名前に取引先責任者が関連づけされた状態でToDoが発行されます。
取引先責任者(=アンケート回答者)を関連づけした状態のToDoを発行することができるので、
モバイルアプリでToDoの取引先責任者の住所を確認すれば、宅配システムとしての運用ができそうです。
アンケートは取引先責任者として登録のある既存顧客にしか送付できないので、
新規顧客の場合は、Web to リードなど別の機能が必要です。
デリバリーであれば、住所以外の配達先や決済方法などの細かく管理しようとすると、アンケートの機能だけでは難しくなる部分もあるので、ベンダーに相談して開発が必要になるのではと思われます。
アンケート回答の半年後に「定期点検の案内」のToDoを発行したりなどの、
取引先責任者(=アンケートの回答者)に対するタスク管理(ToDoの発行)であれば、
プロセスビルダーで作れると思いますので、参考にしていただけると幸いです。
簡単な処理であれば、アイデア次第でさまざまワークフローを自動化できるので、ぜひプロセスビルダーを活用してみましょう。