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2020.07.27

ツーブロック問題から見る交渉術

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こんにちは。サービス&ソリューショングループ 小田部です。

最近、一部の都立高校の校則でツーブロック禁止というルールが時代に合っていないのではないかということでニュースになっていましたね。
校則に関するニュースは、時々話題になっているような気がします。
あーまたそんな話題か...と思いつつも、今回のこのニュースに関する意見について若干の違和感というか、いつもとは違った感想を持ったのでご紹介したいと思います。

ネットやSNSを見ていると様々な意見がありました。

  • ルールはルールだ、というのはおかしい
  • 人を見た目で判断するなと教える学校が、外見に関するルールを作るのか
  • 社会に出たら理不尽なルールがたくさんあるのだからそのための勉強

その他諸々...。

この件に関する私の意見は「当事者の問題だから大人がやいやい言うことではない」です。
これが小中学校の問題であれば違いますが、義務教育ではない高校での問題です。
厳しいかもしれませんが、校則に抗うのであれば自分たちの手で変えていく努力をしていくべきだと感じます。

さて、私が違和感があると思ったのは「社会に出たら理不尽なルールがたくさんある」という部分です。
たしかに世の中まだまだ理不尽なルール、よく分からない慣習、誰が作ったんだというようなマナーみたいなものがたくさんあります。
それは事実だとは思いますが、「世の中そんなもんだ」と子供に諭すのは違うと感じます。

おかしいと感じるものをおかしいと言えないまま、自分の気持ちを押し殺して生き続けるのが健全だと私は思いません。
たしかに波風立てずにやり過ごすのが楽な時もあるかと思います。
ただ、どうせならそういった理不尽に立ち向かう術こそ子供たちに教えていくべきかなと思います。

そこで役立つスキルの一つとして「交渉術」があると思います。
私もまだまだ勉強中のスキルではありますが、社会人として生きていく中で交渉の機会は多数存在し、磨いていかなければいけない重要なスキルだというふうに感じています。

交渉するにあたって、一番重要なのは準備だと思います。
例えば今回のように校則(ルール)を変えたいと思った時に出来る準備は以下のようなものでしょうか。

  • そのルールが出来た背景(きっかけ)を調べる
  • そのルールによるメリット/デメリットを調べる
  • そのルールが誰によって制定され、運用されているのかを調べる

そして調査の結果からどのようなアプローチをすればより効果的かを考えます。
例えば上の例でいうと、ツーブロック禁止という校則が、校長先生によって制定/運用されている場合と、教育委員会に決められている場合でアプローチの方法が変わってきます。
前者の場合、担任の先生や生徒会等を通じて協力者を募り、校長先生に直接交渉にいくといったアプローチが考えられます。
後者の場合、協力者を募るところまでは一緒かもしれませんが、教育委員会も相手にしないといけないため、交渉の場においては校長先生にも味方になってくれるような交渉をしないといけません。

そしてここからが一番難しいところですが、話の切り口です。
私もちょうどこの部分がまだまだ勉強中なのですが、よく使う手法として以下の3つがあります。

  • 論理的に説明する
  • 時代が変わったから変える必要があると訴える
  • 情に訴えかける

基本的に交渉をするという行為は、程度の差はあれど否定のニュアンスが含まれてしまいます。
そのため、交渉相手が論理によって動くか感情によって動くは把握しておく必要があると思います。
前者の場合は、準備によって得られた情報をもとに議論を深めていきます。
後者の場合は、私はこうしたいので協力してくれませんかといった具合に、相手をなるべく否定しないように話を進めていきます。夢を語ってみるのも手かもしれません。
そして重要なのは、変える必要があるのは時代が変わったからと強調することです。
あなたの意見が間違っている、ではなく、時代が変わったので修正しませんか、と言ったニュアンスの方が相手を否定するメッセージが薄れます。

ツーブロック問題に関して言えばこんな具合でしょうか。
「校長先生。本校の服装規定のツーブロック禁止というルールについて疑問があるので相談してもよろしいでしょうか。
たしかに何年か前まではツーブロックと言えば奇抜な髪型というイメージがあったと思います。
しかし今は多くの芸能人やモデルの方々のおかげか、スッキリとした爽やかな印象を与える髪型としてとらえる人も多くなり、街中で見かけるサラリーマンもツーブロックにしている方がたくさんいるように見受けられます。
ここは一つ、ルールの緩和を検討いただけないでしょうか。」

転職が当たり前の時代となりつつある現在、会社のルールが嫌で辞めていく人も少なくないかと思います。
しかし人間、強欲なもので、現状の課題が転職によって解決されたとしても新たな不満が募っていくものだと思います。
交渉の余地がないほど抑圧された環境にいる場合は転職という手段が有効な場合もあるかと思いますが、交渉する術を身に着けて、働きやすい環境を自ら作りあげていくといった生き方もまた必要になってくるのではないでしょうか。
そして子供たちにもそういったスキルを教え、実践できる機会を与えることが出来れば、より良い人生が拓かれていくように思います。

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