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2026.05.11

Autodesk FusionとAI連携(MCP)実現できる設計DXの可能性

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エンジニアリング部の宮﨑です。

生成AIは、ChatGPTやGeminiといったチャット単体での利用から、GoogleカレンダーやGmailなど外部ツールと連携した「業務自動化」のフェーズへと進化しています 。

私は長年3次元CADのカスタマイズに携わってきましたが、2026年4月、設計データの活用を飛躍的に進化させるかもしれないニュースが飛び込んできました。Autodesk Fusionが「MCP(Model Context Protocol)」に対応したというものです 。

このMCPを活用することで、CADデータを核とした真のDXシステムを構築できる可能性が見えてきました。今回は、実際にClaude Desktopを使ってFusionを操作してみた検証結果をレポートします 。

MCPとは何か?

MCPとは、AIが外部サービスや社内システムと安全に接続するための共通規格(プロトコル)です 。

通常、AIは社内ファイルや特定のCADデータに直接アクセスすることはできません 。しかしMCPという「共通の橋渡し」を通すことで、AIがあなたの指示を受けて、直接Fusionを操作したり、データベースから情報を引き出したりすることが可能になります 。

セットアップ(事前準備)

使用ツール
  • 3次元CAD:Autodesk Fusion(ここでは無償の個人版を使っています)
  • AIツール:Claude Desktop(※Web版はローカルMCP非対応のため注意)

以下は、すでに最新のAutodesk FusionとClaudeDesktopがインストールされているという前提で設定方法をご紹介します。

Autodesk Fusionの設定

[基本設定]-[一般]-[API]にアクセスして、「Fusion MCP サーバー(このデバイス上でローカルに実行されます)」にチェックを入れます。

Claude Desktopの設定
  1. [ファイル]-[設定]-[コネクタ]にアクセスして、「コネクタを参照」をクリックします。
  2. 検索ウィンドウで「autodesk」と入力すると、「Autodesk Fusion」が表示されるため、クリックします。
  3. 「インストール」をクリックしてインストールします。

プロンプトによる3Dモデリングの検証

セットアップが完了したら、実際にモデルを作成してみます。

プロンプト:

以下の手順で、Fusionでモデリングしてください。

  1. 新規にパーツファイルを開く
  2. 原点を0,0,0とし、1辺が1000mmの立方体を作成
  3. 上面を切り抜き、厚さ100mmで切り抜く
  4. 内側にR20mm、外側にR70mmのフィレットを作成

不明点があれば、勝手に作業せずに必ず確認をしてください。

  • 結果: 原点位置に若干のズレはありましたが、形状自体は正確に作成されました 。
  • 気づき: 押し出し方向や原点の定義など、「設計意図」をいかに言語化してAIに伝えるかが、精度の鍵となります 。

三面図(画像)からの3D化に挑戦

製造現場に多く残る「未3D化の2次元図面」を自動で3Dモデルにできるか試しました 。

プロンプト:

添付の画像は機械部品の三面図です。この三面図からFusionに3次元のモデルを作成してください。
図中の数字は寸法で、単位はミリメートルです。原点は任意に定義してください。
不明点があれば、勝手に作業せずに必ず確認をしてください。

  • 結果: 1時間ほどのやり取りで詳細な形状確認を行いましたが、現時点では不完全なモデルとなりました 。
  • 考察: 複雑な形状には、より詳細なプロンプト(指示文)の開発が必要ですが、技術の進化スピードを考えれば「実用化」はそう遠くないと感じます 。

アセンブリ情報の取得(BOM作成の自動化)

最後にすでにFusion内で作成しているアセンブリの構成部品を取得できるかを確認します。

プロンプト:

Fusionで開いているアセンブリを構成している部品を一覧表示して

  • 結果:サブアセンブリや総部品点数を正確に読み取ることができました 。

MCP連携がもたらす「業務自動化」の未来

モデルの作成については、プロンプトで設計意図を詳細に指示してあげる必要があるため、今のところ手動で作成したほうが早そうです。もちろん、プロンプトを開発していけばちょっと複雑な形状でも思い通りに作成してくれる可能性は秘めています。

このMCPの最も現実的かつ即効性の高い活用法は、設計データと基幹システムの統合です。MCP経由でFusionと部品DBやSalesforceを連携させれば、以下のような業務がAIエージェントによって自動化されます。

  • 見積書の自動作成: 3Dモデルから部品情報を抽出し、最新の単価DBと照合。
  • リアルタイムな粗利計算: 設計変更に合わせて即座に原価を再計算。
  • 結果の自動通知: 算出した結果をSlack等で関係者に即時共有。

AIを「チャット」として使う段階は終わり、「実務ツールを操作させる」段階に入っています。 サンビット株式会社では、CADの活用からAIによる業務改革、Salesforce等のクラウド導入まで幅広く支援しております 。

「自社のこの業務、AIで自動化できる?」といったご相談があれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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