BLOG
2019.06.10
RPAを試してみました。
こんにちは。クラウドソリューショングループのエンジニアの高尾です。
2019年になり、働き方改革関連法が施行されて、色々なところで「業務効率化」という言葉を目にする機会が多くなりました。
そのためのITを使った手段として2017年頃から「RPA(Robotic Process Automation)」というロボットによる業務代行・自動化のためのソフトウェアが色々と登場しました。
遅ればせながら私も少し体験してみたので、その導入手順等をご紹介致します。
今回は郵便局のHPにアクセスして、
最新の全国の郵便番号ファイルをダウンロードするところまでを自動化してみます。
ソフトウェアは「UiPath」を使います。
こちらはCommunity Editionという無償版が提供されており、国内でもそこそこのシェア率のようです。
(無償版の利用には制限事項がありますので、業務でご利用の場合はご注意ください)
まずはUiPathのCommunity Editionのセットアップファイルをダウンロードし、実行します。
次に「プロセス」をクリックして空のプロジェクトを新規作成します。
名前、保存先、説明を入力して「作成」をクリックします。
新規のプロセスができましたので、
ここから自動化する処理を設定していきます。
まずは郵便局のHPの郵便番号データダウンロードページへアクセスします。
画面左セクションのアクティビティから、
- UI Automation → ブラウザー
と選択していき、「ブラウザーを開く」をダブルクリックすると、
以下のようなシーケンスが画面中央へ追加されます。
追加されたシーケンス内の「ブラウザを開く」をクリックすると、
右側のセクションにプロパティが表示されますので、
URLとブラウザを設定しておきます。
目的のファイルのダウンロード用のリンクを表示するのに画面のスクロールが必要なので
Webページのレコーディング機能を使ってスクロールとリンクのクリックを実現します。
画面上部のアイコンから「レコーディング」下の▼をクリックし「ウェブ」を選択すると
以下のようなウィンドウが立ち上がります。
郵便局のHPの郵便番号データダウンロードページを表示した状態で、
レコーディングをクリックすると、
そのあとの自分が行った操作を保存して自動的に実行できるようになります。
操作のレコーディングが完了したら保存&終了ボタンをクリックします。
以下のようなシーケンスができあがります。
実際に動かすと以下のようなります。
(ダウンロードフォルダにzipファイルが追加されるのがわかります)
今回はWebにアクセスしてリンクからファイルをダウンロードするだけという
かなり単純な作業を自動化してみましたが、
まだまだたくさんの機能があるで自動化できる業務の可能性ももっとあるように感じました。