2026.06.01
代表の中野です。
まさに「目からうろこが落ちる」とはこのことでした。
「一倉定の経営心得」を読んだ感想です。
一倉定氏は、「事業経営の成否は社長次第で決まる」という信念のもと、社長だけを対象に情熱的な指導を行った伝説的な経営コンサルタントで、1999年に逝去されています。
致知5月号で、ユーグレナCEOの植村弘子が紹介されていたこともあり、GW中に読んでみました。
社長を小学生のように叱りつけていたという逸話もあるように、提言の一つひとつはシンプルでありながら、本質を突いた厳しい言葉ばかりです。
以下、特に心に残った提言をいくつかご紹介します。

会社の真の支配者は、お客様である
会社は、お客様に商品やサービスを買っていただいて初めて成り立ちます。
ややもすると、技術開発、組織管理、人事評価、財務分析など、社内のことばかりに目が向きがちです。しかし、お客様のニーズや満足度ほど大切なものはありません。
わが社の赤字は、お客様を忘れたのが原因である
お客様の要求を無視する会社は、お客様からも無視されます。
もし自社の経営が不振であったり、行き詰まりを感じているのであれば、まず反省すべきは「お客様を無視していないか」という点です。
理想的な経営構造は、“工場を持たないメーカー”である
高収益企業の代表格として、キーエンスやAppleが挙げられます。
メーカーであっても、組立工場は外部へ委託し、自社は営業、事業開発、製品開発に特化した“頭脳集団”であるべき、という考え方です。
いい会社とか悪い会社とかはない。あるのは、いい社長と悪い社長である。
これほどストレートな提言はないでしょう。
私を含め、ドキッとする経営者は少なくないはずですが、本質を突いた真理だと思います。
優柔不断は、誤った決定よりなお悪い
経営において、悩む場面は少なくありません。
しかし一倉氏は、「あらゆる決定は、巧遅より拙速のほうがよい場合が多い」と述べています。
中間工程がAIによって自動化されていく時代だからこそ、経営者には「迅速に決断する力」が、これまで以上に求められているのかもしれません。
ボロ会社に限って、立派な社長室がある
立派な社長室は気分が良いかもしれませんが、そこから一円の利益も生まれません。
ちなみに当社は、現在に至るまで一度も社長室を設けたことがありません。
この点だけは、一倉氏から及第点をいただけそうで、少しホッとしました。
売上高について、“対前年比伸び率”という考え方をしてはならない
売上について重要なのは前年比ではなく「市場占有率」である、という考え方です。
まさしくこれは、小規模エリアで占有率を高めるというランチェスター戦略にも通じる教えです。
ご紹介した以外にも、平易な言葉でありながら、鋭く心に刺さる提言が数多くあります。
また一つ、私にとっての「経営のバイブル」に出会えたことに感謝したいです。
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