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2024.10.04
Salesforce のレポートの機能 〜標準レポートタイプを使ってみよう〜
こんにちは、クラウドソリューション部 カスタマーサクセスチームの坂井です。
今回は、レポートタイプについて説明をします。
レポートタイプとは
レポートを作成する時に、選択する種類をレポートタイプと呼びます。
例えば、「取引先と取引先責任者」「商談が関連する活動」「ToDoと行動」などが、レポートタイプになります。
画面でいうと、レポートの画面で「新規レポート」をクリックした後に表示される項目です。

下の図の赤枠の部分が、レポートタイプになります。
レポートタイプは、レポートの雛形です。
あらかじめレポートのフォーマットが準備されていますので、目的にあったレポートタイプを選択してレポートを作成します。
レポートタイプの見分け方
レポートタイプには、標準レポートタイプとカスタムレポートタイプが存在します。
レポートタイプを選択する時にカテゴリで見分けできます。
標準レポートタイプ
→「取引先」、「取引先責任者と取引先」など
カスタムレポートタイプ
→ 「Chatter(取引先フィード)レポート」、「メール活動」など
標準レポートタイプの特徴
前述した、「取引先」と「取引先責任者と取引先」などが標準レポートタイプになります。
中には標準レポートタイプでしか作れないものも存在します。
- ToDo と行動
- HTMLメール状況
- 被招集者が関連する行動
- キャンペーンメンバーが 関連するキャンペーン
これらは動的にオブジェクトが変わるレポートです。
◆ToDo と行動
- 名前 → 取引先責任者、リード
- 関連先 → 取引先、商談、ケース
◆HTMLメール状況
- 名前 → 取引先責任者、リード
◆被招集者が関連する行動
- 名前 → 取引先責任者、リード
- 被招集者 → ユーザ、リソースカレンダー
◆キャンペーンメンバーが 関連するキャンペーン
- キャンペーンメンバー → 取引先責任者、リード
など、オブジェクトが動的に変わるレポートは、カスタムレポートタイプでレポートを作成できません。
動的にオブジェクトが変わらないレポートであれば、カスタムレポートタイプでも作成できます。
行動と ToDo は内部的に違うオブジェクト( Event と Task )ですが、レポート上では結合しています。メールの状況も、内部では分かれているオブジェクトをレポート上で結合している形式になっていますので、標準レポートでしか利用できないレポートタイプになります。
「〜が関連する」と「〜と〜」のレポートタイプ
取引先であれば、
- 取引先
- 納入商品が関連する取引先
- 取引先責任者と取引先
と何種類か存在します。
①「取引先」
単体で取引先を表示するレポートタイプです。
親オブジェクトもこのレポートタイプです。
活動や取引先責任者は、子オブジェクトになるので「〇〇と△△」や「〇〇が関連する△△」のようなレポート対応になります。
②「納入商品が関連する取引先」
①で説明した子オブジェクトのレポートタイプです。
- 取引先 → 親オブジェクト
- 納入商品 → 子オブジェクト
「取引先責任者の役割が関連する取引先」はわかりにくいですが関連取引先責任者を有効化した時の、「取引先責任者の役割」は連結オブジェクトになります。
連結オブジェクトも子オブジェクトのひとつなので、このレポートタイプになります。
③「取引先責任者と取引先」
取引先責任者は、取引先が空欄でも登録が可能です。
※取引先責任者の新規登録画面では、取引先は必須項目ではありません
そのため、取引先が関連しない取引先責任者が存在します。
通常であれば「取引先責任者が関連する取引先」なのですが、親オブジェクトが取引先とは限らないため、そのような場合もレポートを作成できるような特殊なレポートタイプになっています。
【動画内容】 (9分半程度、※音声が流れます)
- 標準レポートタイプ
- カスタムレポートタイプ
- A to B リレーション
- レポートタイプの追加
まとめ
他にも、添付ファイル、承認プロセス、項目変更履歴、なども複数のオブジェクトに対してリレーションが組めるオブジェクトになっているため、カスタムレポートでは作成が難しいレポートが存在します。
標準オブジェクトは、動的にリレーションが変わるオブジェクトが多いため、特殊なリレーションの場合は標準レポートが活躍します。
◆活動の関連先
- → 取引先、商談、ケースなどオブジェクトが固定ではない(リレーションが変わる)
◆活動の名前
- → 取引先責任者、リードなど固定ではない(リレーションが変わる)
Salesforce を使っている方であれば「なんで、標準レポートタイプの紹介?」と思う方もいると思います。お察しの方もいらっしゃるかもしれませんが、「結合レポート」を説明するのにレポートタイプ(標準とカスタム)の説明が必要だからです。
そのような理由で、次回はカスタムレポートタイプについて説明します。ぜひ参考にしたいただけると幸いです。