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2024.09.06
Salesforce のメールの機能(※ AppExchange × Experience Cloud の機能) 〜メールにメルマガ解除リンクを追加してみよう(前編)〜
こんにちは、クラウドソリューション部 カスタマーサクセスチームの坂井です。
今回は、一斉送信メールのメルマガ解除リンクについて説明します。
利用上の注意点
この機能は、Salesforce の標準機能ではありません。以下のことに注意して設定しましょう。
- 海外の AppExchange ため、Salesforce のサポート外の機能です。
- 日本語非対応です。
- 「登録解除リンク」のアプリは、Experience Cloud の機能を使用するため、設定には Experience Cloud の知識が必要です。
また、Salesforce 製品群の Account Engagement (旧Pardot )の標準機能(サポート対象)でも、登録解除リンクの機能が正式に利用できますので、そちらも含めて参考にしていただけると幸いです。
メルマガ解除のリンクの必要性
Google や Yahoo! は、メールの大量送信者のガイドラインを、随時更新しています。
その一つに、以前紹介したSPFやDKIMのメール認証が、スパム判定の対象になっています。
他に、スパム判定でよく使われるのは、メール本文に登録解除のリンクがあって簡単に登録解除ができることです。
もし、Salesforce のメール認証の設定が完了していて、個人の Gmail や Yahoo!メールにテスト送信してみて、迷惑メールフォルダーに入ってしまうようであれば、登録解除のリンクの追加をおすすめします。
現在の Google の「メール送信者のガイドライン」上では、1日5,000通以上の送信が対象ですが、5,000通以下でも登録解除のリンクがあることで、受信者からのスパムメールとしての Google や Yahoo! への通報を回避できる確率も上がります。
Unsubscribe Link アプリの仕組み
この AppExchange の仕組みを簡単に説明すると、下記のような流れで動作します。
- アプリで、取引先責任者またはリードのパラメータをもった登録解除のリンクを生成
↓
アプリで生成するURLをメールテンプレートを使用して、メールを送信
(個別メールでも差し込み項目の利用が可能です)
↓
受信者が登録解除のリンクをクリック
↓
メールのパラメータを引き継いで、Experience Cloud で生成したサイトへアクセス
↓
ボタンをクリックすると、Experience Cloud を介して Salesforce の取引先責任者またはリードのメール送信不可が「TRUE」に更新
↓
リストメールを送信するときに、取引先責任者またはリードのメール送信不可が「TRUE」を除外したリストを使用することで、対象の取引先責任者またはリードにメールを送信から除外できます。
途中で、Experience Cloud を使用しているため、設定には Experience Cloud の知識が必要です。今回は、Experience Cloud について説明すると長くなってしまいますので、今回は割愛します。
メールの送信方法(※設定方法は次回)
初期設定が完了すると、登録解除のリンク付きのメールが送信できます。
取引先責任者もしくはリードの画面でメールのボタンをクリックします。
(※設定によって画面が異なります。下記は活動コンポーザを有効化している画面です。)
メール作成画面で、事前に準備してある登録解除のリンク付きのメールテンプレートを選択します。
メールに登録解除のリンクが入った状態になりますので、必要に応じて本文を修正して「送信」をクリックします。
メールが送信されます。
メール受信者の登録解除方法(設定方法は次回)
メール受信者が、メール本文の登録解除のリンクをクリックします。
メーラーから解除画面のブラウザに遷移しますので、「次へ」をクリックします。
登録画面解除の画面になれば、解除完了です。
(画面はすべて英語表記になります)
登録解除の確認方法(※設定方法は次回)
取引先責任者とリードには「メール送信除外」という項目が存在します。
(デフォルトではアクセス権がないので、この項目が使えるように設定が必要です)
メール受信者が、登録解除のリンクをクリックすると、この「メール送信除外」が”TRUE”に更新されます。
レコードの履歴も最終更新者がゲストユーザとして履歴が残ります。
メールテンプレートとリストメールについて過去の記事で紹介していますので、こちらを参考にしていただけると幸いです。
【動画内容】(10分程度 ※音声が流れます)
- 登録解除リンクとは
- インストール
- 初期設定
- メールテンプレートの作成
まとめ
今回は操作方法ですが、次回は設定方法を紹介します。シンプルなアプリですが、Experience Cloud の知識がないと難しいアプリとなります。(もしくは、翻訳ツールを駆使すれば設定できると思います)
このあたりの機能は、Account Engagement などのMA(マーケティングオートメーション)ツールでは標準で搭載されていてサポートも受けられます。専門知識や時間がない場合は、MAツールの利用をオススメします。
今回のようにMAツールを使わない方法もありますので、メールマーケティングの参考にしていただけると幸いです。