BLOG
2025.02.21
Salesforce のレポートの機能 〜データインポートウィザードでレコードのインポートをやってみよう〜
こんにちは、クラウドソリューション部 カスタマーサクセスチームの坂井です。
今回は、Salesforce へのデータのインポートについて説明します。
データインポートウィザードとは?
Salesforce にはいくつかのインポートツールが用意されています。
代表的なものが、データローダーとデータインポートウィザードの2つになります。
データインポートウィザード
- インストール不要
- 取引先と取引先責任者が同時にインポートが可能
- 5万件まで対応
- 入力規則・重複ルールが適用される
- 対象オブジェクトが限定
データローダー
- インストール不要
- 取引先と取引先責任者が同時にインポートは不可
- 5万件以上に対応
- 入力規則・重複ルールは適用されない
- 全てのオブジェクトが対象
使い分けとしては、データローダーは上級者向けで、5万件以下のデータの場合は、データインポートウィザードがオススメです。
データインポートウィザードの使い方
データインポートウィザードのインポートには3種類あり、今回は「新規レコードを追加」を行いたいと思います。
対象のオブジェクトのリストビューを開いて、「インポート」をクリックします。
「データインポートウィザード」の画面に切り替わりますので、
「取引先と取引先責任者」→「新規レコードを追加」→オプション選択→ファイル選択→「次へ」の順番でクリックします。
オプション設定の一例
参照項目(ユーザーや取引先)など関連オブジェクトの一致条件を設定できます。
取引先責任者の場合、同姓同名の可能性がありますので、重複の判定や、参照項目の一致の判定の条件のメールや Salesforce ID などのキーを選択できます。
また「レコードタイプ」など、それぞれのオブジェクトの新規登録に必要な設定が聞かれますので、全てのオプション設定を確認し、設定を行います。
※一致条件 = 重複を検知する条件です。メールアドレス、名前などが一致するとエラーになります。
次に、マッピングの一覧が表示されますので、マッピングを選択します。
もし、変更したいマッピングがあれば、対象項目の「変更」をクリックします。
変更したい項目のマッピングを変更します。
マッピングする項目を選択します。項目を検索の中の項目を「×」で削除できますし、2つ以上の項目をマッピングすることも可能です。
「インポートを開始」をクリックします。
インポートが開始されます。
「一括データ読み込みジョブ」の画面で結果を確認します。
※数百件であれば数秒、数万件であれば数分かかります。
インポートの注意点
alesforce では、姓名など分割が必要なデータが存在します。
利用しているシステムによっては、姓名がつながっているCSVだと、姓名を分割する作業が必要です。
同じように住所も、都道府県、市区郡と町名・番地と分割する必要があります。
また、生年月日も、元号も対応してませんので、西暦に直す必要があります。
メールアドレスも、@(アットマーク)が全角だとエラーになるなど、メールアドレスの形式でないとエラーになります。
エラーの結果は、「結果を表示」でダウンロードすることが可能です。
また、入力規則などもエラーの原因になります。
エラーを回避するには、データローダーを使う方法もあります。
【動画内容】(10分半程度、※音声が流れます)
- レポートのエクスポート
- 定期的なエクスポート
- インポート(新規作成)
- インポート(更新)
まとめ
例えば、人が手入力した100件のレコード( Excel 上で入力規則や選択リストを使っていないフリー入力)のファイルだと、1回でインポートできる確率は低いです。
複数のユーザーが作成してCSVを結合する場合も、個人個人で入力の方法がバラバラなので、何かしらのエラーで引っかかることがほとんどです。
インポートができるまでエラーを潰していく作業が、インポートの作業の中で一番大変な作業です。Excel などで手入力した精度の悪いデータでは、10回以上インポートに失敗するケースは普通にあります。初めてインポートする場合は sandbox でインポートを検証して、その後に本番環境にインポートすることが望ましいです。
できれば、インポートの作業をする場合は、時間に余裕を持って作業することをオススメします。
次回は、「既存レコードの更新」の説明をする予定ですので、まずは今回の「新規レコードの追加」を参考にしていただけると幸いです。